ロシアとイラン、核協議で合意できず | わんぱくが、ワンパクにTRADE!する日記

ロシアとイラン、核協議で合意できず

イランの核開発問題を巡るロシアとイランの1日の協議は、イラン側が自国でのウラン濃縮活動の権利を主張し、合意に至らなかった。両国は「国際原子力機関(IAEA)の枠内で外交協議を続けることが重要」とする共同声明を発表。IAEA理事会を6日に控え、国連安全保障理事会での制裁論議をけん制する姿勢をにじませた。

 協議にはイラン最高安全保障委員会のラリジャニ事務局長とロシアのイワノフ安全保障会議書記らが出席し、話し合いは5時間に及んだ。ラリジャニ事務局長は協議後、ロシアの合弁企業にウラン濃縮を委託する妥協案について「基本的に合意した」と強調する一方、「平和利用目的の核開発は国家の権利だ」との主張を繰り返した。

 共同声明は外交交渉の重要性を強調したうえで、「問題が複雑なため、他国も交えて協議を続けることで合意した」としている。イランの代表団は帰国前の2日午前にもロシアと協議を続けるとしているが、交渉が進展する可能性は低い。

ロシアとイラン、核協議で合意できず